気になる貧困の子供達!高校・大学進学どうしてるのか?

物が豊かなこの時代に、貧困世帯は本当に増えてきました。貧困世帯は何も母子家庭じゃなく、両親がちゃんと揃っていても増えてきました。やはり世帯主の収入が以前よりも減り、そして妻までもがパートに出て、生活費を支えて行くのが当たり前になってきたのです。

収入が減ると、家族全員の生活にも大きな影響が出てきます。やはり第一の大きな問題は子供の学校通いですね。義務教育の間は何とかなりますが、中学卒業後は高校、そして大学へと進学が控えています。

高校はもう義務教育ではありません。それは誰もが知っています。ですが現代は高校を卒業してないと、会社に就職出来ません。ですから子供は中学卒業後全員に近いくらい進学します。

中には家庭事情で、高校進学を諦めて就職する子供もいますが、数としては非常に少ないです。

仕方なく生活保護を受けてる両親の中で育っている子供達は、高校進学や大学進学はどうしているのでしょうか?やはり進学を諦めているのかと思えば、案外そうでもありません。

子供が高校進学しても、学費は保護費から支給されることが認められています。やはり現代は学歴社会ですから、せめて高校くらいは出ていないと何処にも就職先がありません。ですから国から高校へ通う子供たちへの支援です。

公立高校へ通うには問題はありませんが、私立高校となると学費が倍かかります。私立では学費を安くするための署名運動が行われています。保護を受けている子供達は私立でお金がかかることを重々承知していますので、公立高校へ進学しようと一生懸命勉強しています。

そして今度は大学進学です。でも保護世帯は大学の学費まではさすがに援助はしてくれません。ですからいくら大学に行きたくても、保護費で援助してもらえない理由で、進学を断念するケースも多いです。

そこで子供自身がどうしても大学進学を希望するのであれば、家を出て、保護費を受ける対象から外れることになります。生活保護は元々世帯構成で金額が決まってきますので、大学に行きながらアルバイトでもして、学費を稼ぐしかないのです。

今は経済困難で、大学でも「奨学金制度」があります。その制度を利用するのもありですね。

アルバイトが出来るということは、いくら大学生であっても働く能力があると見なされて、保護対象者から外されます。ですから県外の大学へ通う場合は、両親との住まいを一時別にするわけですから、もう保護は受けられないのです。

生活保護と一言に行っても、結構国は厳しいです。いくら国から援助が受けられると言ってもそんなに甘くはないってことです。

子供が自力で大学を卒業し、晴れて社会人になれたら、両親にとってこんなに嬉しいことはありません。

でもアルバイトしながら学費を稼ぐなんて、並大抵の頑張りがないとなかなか出来ることではありません。でもこの経験が後々強い大人として、生きて行ける基礎を築くことになるでしょう。

自分で働けることの喜び、そして自分は何でも出来るといった自信に繋がります。